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ワインの香りに人生を捧げたタカさんこと、故富永敬俊博士の半生を綴った『甲州のアロマ』が発売されました。 昨年6月8日、人生の壮年期に突然、私たちの前から姿を消してしまった富永博士。あまりに不意の出来事だったため、はじめはその訃報が信じられませんでした。 そして、急逝から1年過ぎた今、博士の半生が綴られた本書がリリースされました。
装丁は爽やかな白。著者の丁寧なリサーチによる本文は12章から成る構成で、生い立ちから青春時代、学者への道、ワイン三昧の日々、結婚、フランスへの旅立ち、ソーヴィニヨン・ブランの香り、甲州ぶどうとの出会い、「きいろ香」の研究、突然の死に至るまでがしたためられており、巻末には博士の生前の寄稿「香りのポリフォニックな響きーソーヴィニヨン・ブラン」も掲載されています。
最愛のパートナーである良子さんは、『飛翔したタカのこと』と題して、あとがきを書いていますが、“飛翔”とは「空中を飛ぶこと」を意味します。 姿は見えなくても、空中を漂う香り(アロマ)の中に、故富永敬俊博士が遺してくださった香りの“心”を感じ取ることができる。私はそう信じています。
著者:王禅寺善明
出版元:(株)ヴィノテーク
定価:1,575円(税込)